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2021/04/05
  • 教育研究情報

学内に病院栄養士を招聘して臨地実習を行いました

健康栄養学科
准教授 藤岡 由美子

管理栄養士の資格取得を目指す健康栄養学科の4年生は、新学期に先立つ春季休暇中の10日間に病院で臨地実習を行います。臨地実習では、実際に管理栄養士が活躍する現場で業務を体験します。

今年度は、新型コロナウイルス感染拡大による長野県の医療緊急事態宣言が発令されたことにより、実習の受入中止が相次ぎ、29名の実習病院が確保できませんでした。そこで、実習可能病院の10日間を5日間×2クールに分割し、29名全員が5日間の実習先を確保した後、5日間は学内で実習を行い、これまで本学生が長年ご指導いただいた長野県内のご経験豊かで先進的な活動を行っている管理栄養士を講師に招聘しました。その一部をご紹介いたします。

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日 時実習内容講師(所属)
3/17 経静脈・経腸栄養管理

座光寺 知恵子

(信州大学医学部付属病院)

3/18 管理栄養士の業務と役割・他職種連携

宮下 祐子(岡谷市民病院)

3/19

栄養カウンセリング

居宅介護支援の栄養ケア

小林 知子(木曽病院)

松木 裕子(宮坂医院)

3/23

小児疾患の栄養ケア

給食経営管理(献立評価)

松浦 桂子 長野県立こども病院

中島 美千代(元 篠ノ井総合病院)

3/24

給食管理(調理実習)

給食経営管理(栄養科経営管理)

中島 美千代(元 篠ノ井総合病院)

吉江 千佳 松本協立病院

初日は、「経腸・経静脈栄養法による栄養価計算は献立の栄養価計算と同じ」と考え、苦手意識を持たないことがポイントでした。2日目は、実際の患者の症例や日常業務について、「自分ならどうするか」を考え、良好な職場環境や喜ばれる給食へのご尽力に感動しました。3日目は、在宅で調理する嚥下調整食の実演と地域の他職種と連携する取り組みを学び、様々な生活背景や価値観を持つ患者に食事の相談を行うための情報収集をロールプレイングで体験しました。4日目は、小児疾患の栄養ケアでは、患児だけでなく保護者に対する配慮が重要であることを学んだ後、事前に添削いただいたい献立の評価を踏まえて常食および塩分コントロール食の献立を立案しました。最終日は、前日立案した献立の調理と試食を行い、自班と他班の食事を評価した後、栄養科における経営改革の実際に触れ、ブレインストーミングにより管理栄養士のビジョンを描きました。講師の計らいで感動的なフィナーレを迎えたので、帰り際は一人ひとりが丁寧に担当教員に感謝を伝えたために長蛇の列を成し、学生の興奮冷めやらぬ様子や目の輝きから、この実習が成功であったことを確信しました。

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