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小学校社会科における価値判断の授業開発

―包摂主義を基軸とした価値類型の有効性―

著者 秋田 真
ジャンル 教育
定価

2,300円+(消費税別)

本のサイズ A5版、並製本、本文238頁
発行年月 2021年04月
  • 書籍データ
  • 目次
  • 概要・あらすじ

目次

序 章 研究の意義と方法
第1節 研究主題
第2節 本研究の特質及び意義
第3節 研究方法と本論文の構成

第1章
小学校社会科における価値判断学習の類型
第1節 価値と小学校社会科授業
1 価値の定義
2 小学校社会科における価値判断学習の取組
3 授業展開と学習指導要領との関わり
第2節 価値判断学習の類型
1 これまでの価値類型化への取組
2 幸福と正義を基軸とした4類型
3 言説を基軸とした4類型
4 社会制度構造を基軸とした4類型
5 これまでの価値類型化の特質
第3節 橋本努による包摂主義の観点を基軸とした価値の類型
1 現代に相応する価値類型の在り方
2 包摂主義の観点を基軸とした価値類型の特質
3 価値類型に基づいた小学校社会科授業実践
第4節 小学校社会科における価値判断学習の特質

第2章
包摂主義内輻輳型授業の開発
第1節 包摂主義内輻輳型授業の概要
第2節 組織管理と組織協同を設定した内容編成
1 価値の概要
2 財の配分かケイパビリティーの拡充かを問う
-青年海外協力隊の支援の在り方について(第6学年)-
3 実践分析と考察
第3節 包摂主義内輻輳型授業の特質

第3章
非包摂主義内輻輳型授業の開発
第1節 非包摂主義内輻輳型授業の概要
第2節 個別尊厳と個別責任を設定した内容編成
1 価値の概要
2 女性議員の実質的平等か形式的平等かを問う
-議員クオータ制実現の是非について(第6学年)-
3 実践分析と考察
第3節 非包摂主義内輻輳型授業の特質

第4章
包摂主義対非包摂主義型授業の開発
第1節 包摂主義対非包摂主義型授業の概要
第2節 組織管理と個別責任を設定した内容編成
1 価値の概要
2 国の管理か自己責任かを問う
-年金の在り方について(第6学年)-
3 実践分析と考察
第3節 組織管理と個別尊厳を設定した内容編成
1 価値の概要
2 農業保護か自由貿易かを問う
-TPP参加の是非について(第5学年)-
3 実践分析と考察
第4節 組織協同と個別責任を設定した内容編成
1 価値の概要
2 子育ての保育負担減か一律の個人負担増反対かを問う
-子ども手当の導入について(第6学年)-
3 実践分析と考察
第5節 組織協同と個別尊厳を設定した内容編成
1 価値の概要
2 未来補償か現状保護かを問う
-ダム建設の是非について(第4学年)-
3 実践分析と考察
第6節 包摂主義対非包摂主義型授業の特質

終 章
総括と今後の課題

資 料
参考文献一覧
執筆者紹介

概要・あらすじ

「社会的に弱い立場にある人々」を含めた,市民一人一人の立場で考える社会科授業とはどうあるべきか?授業実践例をもとに,全発問を掲載。新学習指導要領にも完全準拠。